わたしという存在

わたしの忘れられない彼との出会いは5年前にさかのぼる。
彼は大学の研究所で働いている人で、背が高くてどこにいても目立っていた。
わたしは本当に一目惚れ。
無料コミュニティーサイトが好きな彼の眼鏡も彼の声も、彼の背も全部が好きだった。
だから、毎日のように研究所の前を通り、彼を探していた。
彼を見つければ今日はいい日。
彼を見つけられなければ今日はダメな日。
そんなわたしの心のバロメーターになるほど、彼の存在は大きくなっていった。
この先、彼にとってわたしという存在は知らないまま終わるのだろうか?そんな風に思った。
そう思うと悲しくもなった。
だからおもいきって無料出会い系サイトで出会った彼に告白しに行った。
「嘘だろ?」「え?本気です。」「あんたみたいなかわいい子他にいくらでも寄ってくる男いるだろ?」「そんなことないです。
わたしはあなたがいいんです。」こんなに自分が積極的だと思わなかった。
とにかく彼にわたしを知ってほしかったんだ。
「お試しでいいんでデートしてくれません?」「といっても俺、研究で忙しくて。」「一時間でもいいんです。
お願いします。」「ずいぶん積極的だね。」「お願いします。」「はあ・・・。」彼とそれから少しずつ付き合うようになった。
今ではいい思い出・・・彼とは今は別々に過ごしているけど、あの日のことは忘れない。

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